ドラマ版「のだめカンタービレ」

ドラマ版「のだめカンタービレ」

クラシック音楽をテーマとした漫画として好評を得ていた漫画「のだめカンタービレ」。同作を原作とし、テレビドラマが製作されました。漫画では味わえなかった劇中のクラシック音楽を聴きながら、のだめや千秋のハチャメチャなやり取りにお腹を抱えて笑える、とっても楽しいドラマとなっています。のだめファンなら喜ぶこと間違いなしのできです!キャスティングも素晴らしく、のだめ役には上野樹里が、千秋役には玉木宏が抜擢されました。

ドラマ「のだめカンタービレ」

ドラマ「のだめカンタービレ」は2006年10月から12月まで、連続ドラマとしてフジテレビで放送されたテレビドラマです。毎週月曜日の21時からの放送で、いわゆる「月9」枠での放送でした。主演の上野樹里と玉木宏は、共に本作が月9ドラマ初主演でした。2006年12月には本ドラマのストーリーを基に小説化され、講談社より発売されました。2007年にはエランドール賞の新人賞に主演の上野樹里と玉木宏が選ばれ、特別賞にはフジテレビジョン「のだめカンタービレ」ドラマ制作チーム・プロデューサーの若松央樹が選ばれました。他にも、第51回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞最優秀作品賞、主演女優賞(上野樹里)、音楽賞(武内英樹)、監督賞(武内英樹)、タイトルバック賞(鈴木鉄平)、特別賞を獲得しました。また、月間TVnaviが行ったドラマ・オブ・ザ・イヤー2006でも最優秀作品賞を受賞しています。2008年1月4日と5日には、2夜連続スペシャルドラマ「のだめカンタービレ 新春スペシャル in ヨーロッパ」が放送されました。その後、ドラマの続編として2009年から翌2010年にかけて映画「のだめカンタービレ 最終楽章」が二部作として制作、公開されています。

特徴

この作品は、原作がリアルな絵柄ではありますがギャグ要素が多く、ぶん殴ったりふっ飛ばしたりと言ったシーンがあるのを、ドラマでも活かし切っているのが特徴です。時折ぶっ飛ばされるヒロインの役は投げ飛ばされる専用の人形を作ったほどでした。また、のだめが千秋の唇を狙うシーンでは画面上にピンク色の矢印や「LOCK ON」の表示、のだめが千秋にそれとなく告白するシーンや、彩子が千秋に惚れ直すシーンではハートマークが出たり、真澄が走るシーンに集中線が入ったりと、漫画の表現を出来る限り実写画面に表現する工夫がなされていました。演奏場面では音楽を十分に聴かせるような演出が行われました。クラシックの演奏シーンをよりリアルにするため主要キャストは担当の楽器を習い、サントラの演奏をするために「のだめオーケストラ」が公募の末、結成されました。ちなみに彼らはAオケおよびSオケ、R☆Sオケのメンバーとしても画面にエキストラ出演しています。のだめオケの公募とサントラ音源の収録には、東京都交響楽団および、指揮者のジェイムズ・デプリーストが協力し、原作者とも交流のあるN響オーボエ奏者の茂木大輔、指揮者の梅田敏明らも音楽関連のアドバイザーや指揮指導をしています。BGMとしても非常に多くのクラシック音楽が使われていて、特にベートーベンの交響曲第7番とラプソディ・イン・ブルーは多用されました。

ストーリー

原作に忠実にストーリーが組み立てられており、連続ドラマ版ではのだめが「マラドーナ・ピアノ・コンクール」に挑戦するも惨敗し、実家に帰っていたところへ千秋が迎えにきて、2人とも留学する決意をするというところまでが描かれています。最終回ではR☆Sオケで千秋が指揮を執るクリスマスコンサートのシーンが最後に描かれており、千秋が最初にSオケで指揮し大失敗したベートーベンの第7番を演奏して終わるというものでした。スペシャルドラマ版では、桃ヶ丘音楽大学を無事卒業した千秋と、中退してコンセルヴァトワールへの留学が決まったのだめがパリに旅立つところから描かれています。千秋はそこで指揮者コンクールに出場し、見事優勝。一方のだめはコンセルヴァトワールの授業が始まりますが、ちんぷんかんぷん。自分を推薦してくれたオクレール先生からも酷いダメ出しをされて落ち込みますが、作曲者にはそれぞれの感情があるのだと気付き、何とか元気を取り戻します。のだめはサン・マロでの初リサイタルを成功させ、自分をほったらかしにしていた千秋とも仲直り。千秋は指揮者としてヨーロッパデビューを果たすのでした。

キャスト

  • 野田恵(のだめ)・・・上野樹里/森迫永依(幼少時代)
  • 千秋真一・・・玉木宏/藤田玲央(幼少時代)
  • 峰龍太郎・・・瑛太
  • 三木清良・・・水川あさみ
  • 奥山真澄・・・小出恵介
  • 黒木恭則・・・福士誠治
  • フランツ・フォン・シュトレーゼマン・・・竹中直人
  • 桃平美奈子・・・秋吉久美子
  • 江藤耕造・・・豊原功補
  • 谷岡肇・・・西村雅彦
  • セヴァスチャーノ・ヴィエラ・・・ズデニェク・マーカル
  • カイ・ドゥーン・・・ジョン・ヘイズ

スペシャル版

  • フランク・ラントワーヌ・・・ウエンツ瑛士
  • タチヤーナ・ヴィシニョーワ・・・ベッキー
  • 孫 Rui・・・山田優
  • シャルル・オクレール・・・マヌエル・ドンセル

スタッフ

  • 原作・・・二ノ宮知子
  • 脚本・・・衛藤凛
  • 音楽・・・服部隆之
  • 音楽監修・・・茂木大輔
  • 音楽プロデューサー・・・外村敬一
  • 原案協力・・・福井恭介、中塚康博、藤井喜久
  • 撮影協力・・・学校法人洗足学園、学校法人三室戸学園、昭和音楽大学、上野学園
  • 編成・・・立松嗣章
  • プロデュース・・・若松央樹、清水一幸
  • 演出・・・武内英樹、川村泰祐、谷村政樹

感想

原作ファンの私は、正直に言えば実写化されることにかなりの抵抗を覚えていました。実写化されたら私のなかののだめのイメージや千秋のイメージが壊れてしまうような気がしていたからです。最近は面白い漫画はどんどん実写化されていく時代ですが、あまり成功例を見たことがないというのも抵抗を覚えた原因かもしれません。しかし、結果からいえばそれは杞憂に終わりました。このドラマ版「のだめカンタービレ」は、原作にとても忠実に、非常に丁寧に作ってあって最高に面白かったです。まずキャスティングが絶妙でした。主役の二人はもちろんのこと、峰や真澄ちゃんや清良などの重要な脇役たちも原作のイメージを壊さない、良い配役だったと思います。シュトレーゼマンの竹中直人にはビックリしましたが、お笑い担当としてあれはあれでよかったのではないでしょうか。原作の濃密なストーリーをどこまで描くのかなーと思っていたのですが、良い所で綺麗に終わってくれてよかったです。漫画では味わえなかった実際の音楽とのだめたちとのコラボレーションが、原作とはまた違った感動を生んでくれました。最後のR☆Sオケの演奏は特に感動でした。笑って泣けて、ドキドキする恋愛要素もあってと、大変満足できるドラマでした。

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