映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」

映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」

大人から子どもまで幅広い世代の視聴者を魅了したドラマ「のだめカンタービレ」の続編が映画になりました。ドラマの配役そのままに、大きなスクリーンでのだめたちの活躍を見られるとあって、映画の方も大変好評を博しました。映画は前後編2部作で制作され、2010年上半期邦画興収は前半が2位、後半が3位という結果を残しました。原作のフランス編が主なストーリーとなっているため、撮影はフランス、チェコ、スロバキア、オーストリアと言った海外でも敢行されました。ヨーロッパの美しい町並みと音楽に心癒される映画です。

映画「のだめカンタービレ 最終楽章」について

この映画は二ノ宮知子の漫画「のだめカンタービレ」を原作とした同名ドラマの続編という形で前後編2部作で制作されました。監督はドラマ版の演出に引き続き武内英樹が前編を、川村泰祐が後編を担当し、映画初監督デビューを果たしました。撮影は国内だけでなく上述のように海外でも行われました。また映画版からの新キャストも増え、谷原章介、なだぎ武(ザ・プラン9)、チャド、マレーンが参加しており、外国人役には現地の俳優も多数採用されています。ルー・マルレ・オーケストラはブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団、映画冒頭のベートーベン交響曲第7番、楽友協会での演奏はハラデッツ・フィルハーモニーが演じました。オーケストラのシーンではブルノ・フィルハーモニー管弦楽団などのメンバーもエキストラとして協力しています。ドラマ同様に「のだめオーケストラ」もR☆Sオケメンバーとしてエキストラ出演しました。また、のだめのピアノ演奏は中国人ピアニストのラン・ランが担当しました。

前編
2009年12月19日に公開されました。キャッチコピーは「この冬、映画館がコンサートホールに変わる。」、「待っててくださいね先輩。今すぐ追いつきますから。」でした。全国409スクリーンで公開され、12月19日・20日の初日2日間の成績は動員31万7302人、興行収入3億9429万1600円となり週末興行収入で第2位を記録しました。2009年にフジテレビが製作した映画の中でも「アマルフィ 女神の報酬」を抜いて最高位となる好スタートとなりました。香港、マカオ、台湾、シンガポールでも2010年3月に前編が公開されており、特に香港では初登場2位を記録するヒットとなりました。最終興行収入は41億円になり、2010年度興行収入邦画第6位となっています。後編公開前の2010年4月10日~16日には、復習上映会と称して再上映もされています。復習上映会は特別料金1000円で鑑賞可能で、さらに後編前売券を提示すると500円で観られるお得な上映でした。

ストーリー(ネタバレ)

プラティニ国際指揮者コンクールで見事優勝した千秋真一でしたが、デシャン・オーケストラの常任指揮者の座を「華があるから」という理由で2位だったジャン・ドナデュウに奪われてしまいます。落ち込む千秋にシュトレーゼマンの秘書・エリーゼが、若き日にシュトレーゼマンが指揮を務めた「ルー・マルレ・オーケストラ」の常任指揮者の契約を取り付けたと告げます。さっそくフランクとマルレ・オケを偵察しにいく千秋でしたが、やる気のないメンバーと大雑把でバラバラな酷い演奏に愕然とするのでした。マルレ・オケはかつては人気の高かった歴史の古いオケなのですが、近年は資金不足のためにリハもままならず、多くの団員が辞めてしまったのでした。そんな状態ですから、当然公演にも観客は集まらず、悪循環が続いているというのです。さらに悪いことにコンサートマスターのシモンは千秋を敵対視しています。どうにかしてこのオケを立て直さなければ。千秋の苦悩に満ちた日々が始まるのでした。一方のだめは、フランクやターニャ、黒木と共に、コンセルヴァトワールの進級試験に向けて日々練習と勉強に励んでいました。そんな中、千秋の常任指揮者就任の知らせを聞いて大喜びののだめ。千秋はそんなのだめに定期公演でラヴェルの「ボレロ」のチェレスタを演奏してほしいと頼みます。夢にまでみた千秋との共演に妄想が広がるのだめでしたが、その夢はひょんなことからコンセルヴァトワールに転入してきた天才ピアニスト・孫Ruiに奪われてしまいます。落ち込むのだめでしたが、千秋を気遣って健気に振る舞います。圧倒的な準備不足の中、マルレ・オケの公演の日がやって来ます。のだめたちが観客席で見守るなか、千秋のタクトが振り下ろされました。しかし、練習不足に加え、人数不足を補うためにエキストラとして参加してくれたメンバーの方が正式メンバーよりも実力が高いことが分かってしまい、ボロボロの演奏に。客席からは大爆笑が起こるという散々な結果となってしまったのです。千秋はそこにSオケの姿を重ねるのでした。落ち込む千秋を励まそうとRuiが打ち上げをしようと提案しますが、そこにRuiの母親が現れます。約束していた毎日のピアノ練習が行われていないと激怒する母は、留学を取りやめてRuiをアメリカに連れ戻そうとします。必死に抵抗するRuiでしたが、結局はアメリカへ帰ることに。千秋はのだめに、Ruiが直前のコンサートで酷評され、悩んで留学を決めていたことを教えます。時は経ち、9月になりました。千秋も正式に常任指揮者に就任し、マルレ・オケでは団員を募集するオーディションを行うことに。予想以上に応募者が多く、変人だけど実力はある人材を確保できました。オーディションを行ううち、トマの音楽への情熱を感じ取った千秋。マルレ・オケを何としても良くしようと決意するのでした。集まった団員の前に立つ千秋は、かつての「鬼の千秋」に戻っていました。誰にでも容赦をしない千秋の指揮法に団員たちはついていくのでやっとです。オーケストラだけでは食べていけない団員たちは、仕事とオケの両立に疲れ切っていました。そんな中で早朝練習を始めるという千秋の提案に、ついに団員たちの不満が爆発し・・・。

キャスト

  • 野田恵(のだめ)・・・上野樹里
  • 千秋真一・・・玉木宏
  • 峰龍太郎・・・瑛太
  • 三木清良・・・水川あさみ
  • 奥山真澄・・・小出恵介
  • フランク・ラントワーヌ・・・ウエンツ瑛士
  • タチヤーナ・ヴィシニョーワ(ターニャ)・・・ベッキー
  • 孫Rui・・・山田優
  • 松田幸久・・・谷原章介
  • テオ・・・なだぎ武(ザ・プラン9)
  • 黒木泰則・・・福士誠治
  • エリーゼ・・・吉瀬美智子
  • 峰龍見・・・伊武雅刀
  • フランツ・フォン・シュトレーゼマン・・・竹中直人
  • ジャン・ドナデュウ・・・ジリ・ヴァンソン
  • マジノ・・・猫背椿
  • 並木ゆうこ・・・山口紗弥加
  • ポール・デュボワ・・・チャド・マレーン
  • シャルル・オクレール・・・マヌエル・ドンセル
  • トマ・シモン・・・マンフレット・ウダーツ
  • ノミエ・クルベ・・・シンシア・チェストン
  • アレクシ・ソラン・・・ニコラス・コントス
  • ノースリーブ・・・ジリ・N・ジェリネク
  • ストライプ・・・ローラン・リグレ
  • ホルン・・・ジョナサン・ハミル
  • チェロ首席・・・ウォルター・ロバーツ
  • ファゴット首席・・・ニコス・ビィファロ・ビィンチェンゾ
  • シンバル・・・マーク・トゥリアン
  • 大太鼓・・・ロイック・ガルニエ
  • ダニエル・・・ロビン・デュビー
  • ジェイムズ・デプリースト・・・ジェイムズ・デプリースト
  • いつもの席に座る老人・・・ルボミール・リプスキー
  • 池で船の少年・・・ギョーム
  • カトリーヌ・・・ルカ・プラトン
  • マダム・ラントワーズ・・・ナダ・コヴァリンコヴァ

スタッフ

  • 原作・・・二ノ宮知子
  • 脚本・・・衛藤凛
  • 監督・・・武内英樹
  • 製作・・・亀山千広
  • エグゼクティブプロデューサー・・・石原隆、和田行、吉羽治、畠中達郎、島谷能成
  • プロデュース・・・若松央樹
  • プロデューサー・・・前田久閑、和田倉和利
  • ラインプロデューサー・・・森徹
  • 撮影・・・山本英夫
  • 照明・・・小野晃
  • 録音・・・柿澤潔、北村峰晴
  • 美術デザイン・・・あべ木陽次
  • 編集・・・松尾浩
  • 記録・・・渡辺美恵
  • VFXプロデューサー・・・大屋哲男
  • ミュージックエディター・・・小西善行
  • 美術プロデューサー・・・柴田慎一郎
  • 美術進行・・・森田誠之
  • スタイリスト・・・西ゆり子
  • 助監督・・・日垣一博、関野宗紀
  • 製作担当・・・嘉藤博、梶川信幸
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