映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」について

ドラマ「のだめカンタービレ」の続編として制作された映画版2部作の後編です。2010年4月17日に公開されました。キャッチコピーは「さらば、のだめ」、「先輩、お別れデス。」でした。映画公開を記念して2010年4月15日にはフジテレビ系「めざましテレビ」とのタイアップの視聴者参加型演奏コンテスト、「のだめファイナルみんなで“ベト7”ロードto武道館」が開催されました。コンテストにはドラマ版でもおなじみのベートーベン交響曲第7番第1楽章が使われました。全国410スクリーンで公開され、初日は主演俳優および監督が4チームに分かれて、東京3ヵ所、神奈川2ヵ所、大阪2ヶ所で18回の舞台挨拶が行われました。舞台挨拶の累計観客動員は1万2107人となり、東宝では舞台挨拶の歴代最高回数を記録しました。また、2010年4月17・18日の初日2日間で動員43万7613人、興行収入5億6307万5250円になり映画観客動員ランキングで初登場第3位となりました。公開第2週目には累計動員109万人、興行収入13億5500万円となり、公開第3週目には興行収入20億円を突破し、前後編を通じての観客動員数が500万人を突破、公開第5週目には動員259万人、興行収入31億3000万円、公開第6週目で累計動員数は275万913人、興行収入は33億2833万9870円となる大ヒットとなりました。最終興行収入は37.2億円になり、2010年度興行収入邦画第8位となっています。

ストーリー(ネタバレ)

「のだめ・・・俺たち離れて暮らそう」。千秋は突然そう言い出すと、アパルトマンを引越してしまいます。パリでの幸せな生活から一転、淋しい暮らしになってしまったことにショックを受けるのだめでしたが、オクレール先生からも「彼とは少し離れたほうがいい」と助言を受け、泣く泣く納得するのでした。そんな千秋にエリーゼは、孫Ruiと千秋がヨーロッパデビューを飾ったウィトール・オケとの共演話を持ち掛けます。一方、オクレール先生からコンクールの許可が下りず、のだめは焦りと苛立ちを覚えるのでした。そんなとき、突如のだめのアパルトマンに峰と真澄が現れます。彼らはヴァイオリンコンクールに出場する清良をこっそり応援しにきていたのでした。久しぶりの再会に、千秋も姿を見せます。フランクやターニャ、黒木もすぐに彼らと意気投合し、みんなで一緒に清良のコンクール会場へと向いました。清良の見事な演奏に涙を流す峰。清良も演奏しながら峰のことを思っていました。演奏後、ロビーで峰を見つけた清良は思わずその背中に抱き付き、結果がどうであれ峰と一緒に帰国することを伝えます。そして、結果は3位と審査員特別賞という名誉ある賞を手にしたのでした。一方のだめは、コンクールのピアノ部門で聴いた「ラヴェル ピアノ協奏曲」に心を奪われたのだめは、これこそが千秋と共演するときの運命の曲だと決意します。しかしテオから、この曲がチアキとRuiの共演する演目であることを聞き、大きなショックを受けるのでした。2人の共演は大成功。のだめはその完璧な演奏に衝撃を受けてしまいます。翌朝、のだめは千秋に突然プロポーズします。千秋はいつもの冗談だと軽く受け流しますが、いつもと違う様子に段々と心配になってきます。自身の夢であった千秋との共演を、これ以上ない形で実現した孫Ruiを見て、のだめは自信を喪失していました。打ちひしがれたのだめの前に、シュトレーゼマンが現れます。彼に不安を打ち明けるのだめ。シュトレーゼマンはそんなのだめを、自分のプラハ公演での共演相手に指名し、のだめもそれを受け入れるのでした。エリーゼから知らせを聞いた千秋は、急いでプラハへと駆けつけます。シュトレーゼマンのタクトが振り下ろされ、「ショパン ピアノ協奏曲」がいよいよ始まるのでした・・・。

キャスト

  • 野田恵(のだめ)・・・上野樹里
  • 千秋真一・・・玉木宏
  • 峰龍太郎・・・瑛太
  • 三木清良・・・水川あさみ
  • 奥山真澄・・・小出恵介
  • フランク・ラントワーヌ・・・ウエンツ瑛士
  • タチヤーナ・ヴィシニョーワ(ターニャ)・・・ベッキー
  • 孫Rui・・・山田優
  • 松田幸久・・・谷原章介
  • テオ・・・なだぎ武(ザ・プラン9)
  • 黒木泰則・・・福士誠治
  • エリーゼ・・・吉瀬美智子
  • 峰龍見・・・伊武雅刀
  • フランツ・フォン・シュトレーゼマン・・・竹中直人
  • ジャン・ドナデュウ・・・ジリ・ヴァンソン
  • マジノ・・・猫背椿
  • 野田辰男・・・若松了
  • 野田洋子・・・宮崎美子
  • 片平なぎさ・・・片平なぎさ(カメオ出演)
  • ヤドヴィガ(ヤドヴィ)・・・エグランティーヌ・ランボヴィル(声:蒼井優)

スタッフ

  • 原作・・・二ノ宮知子
  • 脚本・・・衛藤凛
  • 総監督・・・武内英樹
  • 監督・・・川村泰祐
  • 製作・・・亀山千広
  • エグゼクティブプロデューサー・・・石原隆、和田行、吉羽治、畠中達郎、島谷能成
  • プロデュース・・・若松央樹
  • プロデューサー・・・前田久閑、和田倉和利
  • ラインプロデューサー・・・森徹
  • 撮影・・・山本英夫
  • 照明・・・小野晃
  • 録音・・・柿澤潔、北村峰晴
  • 美術デザイン・・・あべ木陽次
  • 編集・・・松尾浩
  • 記録・・・渡辺美恵
  • VFXプロデューサー・・・大屋哲男
  • ミュージックエディター・・・小西善行
  • 美術プロデューサー・・・柴田慎一郎
  • 美術進行・・・森田誠之
  • スタイリスト・・・西ゆり子
  • 助監督・・・日垣一博、関野宗紀
  • 製作担当・・・嘉藤博、梶川信幸

感想

観終わったあとの感想は「ついに終わってしまったなぁ…」という淋しさが一番大きかったです。原作の漫画も完結し、ドラマも終わって、映画も終わってしまって淋しい限りでした。ドラマ版では上野樹里さんの「のだめ喋り」が最初は苦手だったのですが、段々とのだめに見えてきて、映画でもやっぱりのだめは上野樹里でないと!と思わせてくれました。映画版は前編・後編通して、のだめの苦悩や千秋の苦悩が描かれていて、観ていて苦しい気持ちになることが多かったです。のだめの「楽しくピアノが弾ければいい」という気持ちと、才能があるんだから上を目指すべきだという千秋の気持ちがすれ違ってしまって、どちらの気持ちも分かるだけにモヤモヤしながら観ていました。どんどん先に行ってしまう千秋を見て焦るのだめ。前編の終わりくらいからのだめの表情に笑顔が無くなっていくのがつらいですね。それでも自分のオケを成功させなければならない千秋は後ろを振り返らず、でも心中穏やかではない様子からのだめのことを本当に思っているんだなと感じられました。ドラマでお馴染みの峰くんや真澄ちゃんも出てきて、不穏な空気が流れるなかにもちゃんと観客の心を緩ませるコメディが入れられているのが良かったです。清良と峰くんの恋も上手くいって一安心しました。のだめはと言えば、渾身のプロポーズをスルーされてシュトレーゼマンと共演してしまいます。この共演はある意味浮気より重たい共演だったのではないかなと思います。千秋に追いつきたいという焦りと、今までピアノをさぼってきた自分への苛立ちが、のだめを自暴自棄にしていました。シュトレーゼマンとの共演は鳥肌が立つほど迫力のある演奏でしたが、のだめが全然楽しそうじゃないのでやっぱり観ていて苦しかったですね。でもその後失踪して帰ってきた後に、千秋と二人で弾く仲直りのモーツァルトは、迫力こそないですが、2人の温かい空気が伝わってきて感動しました。この演奏はドラマ版、映画版全編を通しても5本の指に入るくらい好きな演奏でした。最後はきちんと和解した二人。観終ってほっとするようなハッピーエンドでとてもよかったと思います。クラシック音楽とラブコメディーという異色の組み合わせが、ここまで心に響く名作になるとは思ってもみませんでした。ドラマ版が完結したのを機に、また原作漫画を読み直してみようかなと思います。

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